まだまだ心配

私はいいお客様に恵まれてきましたo私は事業を始めて5年間はサロンの中で自衣を着てお客様に施術を行っていました。私は企業に就職したことがないままこの仕事を始めたので、分からないことや失礼なことが多かったと思います。そんな私に、お客様は客商売のやり方を何から何まで熱心に教えて下さいました。大阪のお客様達は、お節介焼きで、いい方達ばかりでしたoお金持ちのマダム達、新地のママさん達、そしてダンデイハウスをオープンしてからは、大阪の社長さん達が叱ったり励ましたりして下さり、お客様というよリシエイプアツプハウス応援団という感じでした。特に、当初のダンデイハウスにいらしたお客様達は30代後半から50代でした。会社に勤めたこともない世間知らずの私でしたが、世の中の常識、会社経営、人材育成、サロンの掃除の仕方までお客様との会話の中から学ぶことができましたo「先生、ベッドに寝ているとドアの桟のほこりがよく見えるんだよ」「お金に関することは、ちやんと説明しておいたほうがいい」「お客様を選びなさい」「性格のいい社員が一番だね」などと話して下さいます。

 

ほんとに自分の会社のことのように熱心にアドバイスして下さいました。その度にシェイプアップハウスでは、多くのことが改善されていきました。それが気に入ったのか、まだまだ心配なのか、ダンディハウスのお客様は10年も20年も通って下さる方が本当に多いのです。お客様達の応援はいまだに続いています。当社の入社式は毎年四月全国4カ所で行われますが、そこにはお客様が来賓として出席して下さり、当社の新入社員にサロンの様子や入社の心構えを話して下さいます。それはもう愛情いっぱいのお話で、「うちの社員達をこんなに大切に思って下さるなんて」と感謝の気持ちで私の胸もいっぱいになります。そして、このお客様達のためにも、「いい会社を作らなくてはいけない―」と私自身も覚悟を新たにする入社式です。